先ほど述べた他にも様々なストレスの要因があるものと思われますが、いずれにしても精神的ストレスが過多の状態を続けてしまうことが、心身にとって大きな悪影響を与えてしまうことは医師のみなさまにとっても十分理解できる内容なのではないかと思います。

では、具体的に考えてみた場合、このようなストレスは一体どのようにして、健康に悪影響を与えてしまうのか、その内容について少しご紹介をしておきたいと思います。

1.自律神経失調症

強いストレス環境下に置かれると、どんなに強靭な人であっても、恐らくは仕事にも集中できなくなるのではないかと思います。
その原因の一つはこの自律神経失調症ではないかと考えられます。

通常、人間の神経は頑張るためのアクセルとして交感神経系、ゆったりとするためにブレーキをかける副交感神経の2種類の自律神経系とがお互いにバランスをとりながら日々の状態を調整しています。

日中頑張らなければいけないときは主に交感神経系が優位になり、睡眠を意識しだすような時間帯には、副交感神経が優位となり、体を休めるための状態に調整を行うのです。

しかし、強いストレスが常時かかっている状態ですと、このバランスが崩れてきます。
大抵の場合は、主に交感神経優位が続き、心身が休まらない状態に置かれます。
こうなると、体がカッカしたような感じになったり、短気になり、集中力や判断力がそがれるなど、仕事に悪影響を及ぼす状態と言えるでしょう。

一時はこのような時にカルシウムをとりなさいという話もありましたが、今ではマグネシウムを補給することで、このような症状をある程度軽減できるとではないかと考えられています。

2.うつ病

自律神経失調と同様、これも体内のホルモンバランスや神経系の乱れから起きる症状の一つと言えます。
皆様もご存じの通り、ストレス環境下においては副腎がコルチゾールを生産し、ストレス環境に備えます。

この状態が長く続いてしまうと、副腎疲労が起き、やる気がなくなる、倦怠感がある、疲れがとれないといった症状が出てきますよね。
現代では、このように副腎が過剰に働いている方が多いのではないかと思います。

また、強いストレスは腸管免疫系にダメージを与えます。
すると、血液の状態や血管の状態に悪影響を与えるとも考えられているのです。
細菌やウイルス、その他の異物に対して抵抗力の落ちた身体は、体内へと異物を導きやすい環境を作りますので、神経系・内分泌系への物理的ダメージが発生するなど、うつ病にかかりやすくなることは間違いないでしょう。

3.免疫力が低下

ストレス環境下においては、NK細胞の活性度が著しく低下することは、既にみなさんも御存じなのではないかと思います。
免疫療法、高濃度ビタミンC療法、免疫抗体阻止薬など、免疫を優位にさせるための取り組みは非常に多くなっているところですが、ストレス環境ではこれらの療法による効果も半減してしまうであろうことは想像ができます。

病気にかからない身体を作ろうと思えば、何よりもストレスを軽減させることが重要なのです。

ナチュラルキラー細胞(ナチュラルキラーさいぼう、NK細胞)は、自然免疫の主要因子として働く細胞傷害性リンパ球の1種であり、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要である。

引用:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/ナチュラルキラー細胞)